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11月8日未明の木星

昨日の彗星につづいて、11月8日未明に捉えた木星です。この夜。光害を逃れるために遠征しなかったのは、木星の大赤斑がよい時刻に見えるので、口径の大きいTOA150Bを使いたかったからでもあります。
 

 
「11月8日。未明の木星」
2013年11月8日 3:12:36~(撮影開始時刻)
シーイング:4~5/10  透明度:8/10
タカハシ:TOA150B + テレビュー パワーメイト5×(合成F約50)
キャノン:EOS60Da(ISO2500)
露出:1/60  ビデオクロップにて120sec。動画撮影。
ビクセン:AXD赤道義 
撮影場所:自宅屋上(長野県小諸市)
Registax 6 にて2500フレームをスタック → ウェーブレット処理
ステライメージVer 7 にて画像復元(最大エントロピー法)
Photoshop CS6 にて色彩、コントラスト、明るさ等調整

赤々とした大赤班が目立ちます。またその背後のSEBにもガスの乱れが発生してるようで、うねった模様が印象的です。右側の光点は衛星のイオ。その影が木星面に落ちて、その部分では日食が起こっています。大赤斑に衛星イオの競演で、この夜の木星はたいへん面白い光景となりました。
 
画像処理に関しては、レジスタックスの設定を見直し。撮影できた動画フレーム(約7500枚)の中から、良質な2500フレームを抽出してスタックしました。これによってだいぶ模様の鮮明度が増したようです。しかし、シーイングで伸びたり縮んだりする木星の輪郭部分は二重線のようになり見苦しいですね(それとも木星の自転の影響??)。また拡大系はやはりバロー系のほうが良好なようです。理由はよく分かりませんが、画像のヌケ。コントラストも良く。画像に変なノイズもあまりノリません(これは自分の実感ですので、あまり参考にしないでください)。なるべく眼視に近い色合いにしてみましたが、少しくすんだ色合いになってしまいました。反省点です。(※画像を再処理して張り替えました)
 
未明の時間帯。夜明け1時間くらい前になると、急に空気が入れ替わる瞬間があります。そのとき、シーイングは極端に落ちます。画像処理である程度の気流乱れはキャンセルできますが、惑星や月面の拡大撮影は、やはりシーイングの見極めがきわめて重要だと感じます。
 
<11月9日 15時58分 追記>
 
画像復元(最大エントロピー法)ではなく、昔から使われてる「アンシャープマスク」をかけてみました。
 

なんか、おどろおどろしい木星になりました(汗)。
 
眼視ではどちらかというと、画像復元をかけたほうが近い見え方をします。処理の方向性・・・。けっこう迷ってしまいますね。
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コメント

No title

いきりのコメントですみません。

木星が余りにも鮮明で、羨まし思いまして書き込みしました。
私もFSQ-106EDを最近購入して、木星の眼視をしていますが、赤いラインが何となく二本見えるのが精一杯です。

そこで、ご教授下さい。
エクステンダー、バロー、Abbe32mmで眼視しています。Hi-LE2.8では全く見えません。
パワーメイトは、有効ですか?
また、LE2.8では、やはりではこんなものなんでしょうか。

有効な方法あれば、教えて下さい。
宜しくお願いします。

No title

salariさん

はじめまして。Hi-LE2.8mmは自分も所有してますが、素晴らしいアイピースですよ。評価の高いテレ○ーのズームよりずっと良く見えるので、手放せない。お気に入りのアイピースの一つです。Hi-LEはアッべ式オルソにSDレンズを使用した専用バローを組み込んだ構成なので、シーイングさえよければFSQでも良く見えると思います。今はシーイングが悪い時期にあたります。あとFSQは4枚レンズなので温度順応はすごく大事です。一時間は外気に慣らしてみてください。

一方、パワーメイトも素晴らしいレンズです。ブログでも以前取り上げましたが、これと安いPL10mmを組み合わせてFSQ106EDに装着して見てみましたが、土星がスッキリとコントラストよく見えました。15年前。発売したばかりのときに購入したのですが、観望に撮影にいろいろと使いでがあるので、これも手放せません。

また、撮影では画像処理でシーイングの影響をかなりキャンセルできます。さすがに眼視でここまで鮮明に見えるのは稀です。今度、自分もFSQ106EDの限界を探るべく、FSQでの拡大撮影にもチャレンジしてみます。

No title

salariさん

つづきですが、シーイングも時間によって。天体の位置によって変化します。なるべく天体が天頂の時に見てください。特に30度以下の低空だと、シーイングと大気のプリズム現象によって見え方が急激に悪くなります。またシーイングは明け方2時間前くらいが一番よくなる傾向があると自分は感じてます。いま木星は夜中2時~3時ごろ天頂に来るので、ベストタイミングです。

惑星観望、撮影は、何にもましてシーイングの見極めが肝要です。それと「見慣れること」です。ベテランには見えてるのが、初心者には見えてないことが特に10センチ程度の小口径では多くあります。

あと、Hi-LE2.8mmを使う際は、エクステンダーやバローは使わないほうが無難です。Hi-LE自体にバロー系を含んでるため、バローにバローをかます形になり、像が悪化する傾向にあると言われています。また倍率が過剰になりすぎます。

FSQ106EDは、高倍率にも充分使える高性能な望遠鏡ですので、お互いにその性能をいかして星見ライフを楽しみましょう。

No title

分かり易いご説明ありがとうございます。


Hi-LE2.8mmは、そこまで優秀なのですね。思ったより分解能が悪いのかと思いました。私には、まだまだ使いこなせていませんね。

ご説明頂いた方法で、一度トライしてみます。
これからもご教授の程、宜しくお願いします。

画像のアップ楽しみにしております~

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