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憧れの天体望遠鏡・・・TOA150(Bタイプ)がやってきました!!②

TOA150B
 

 
タカハシのカタログの表紙を飾る。文字通りタカハシの「フラッグシップモデル」です。
 

 
ちょっと不鮮明ですが銘鈑です。「B13036」と書かれています。おそらく「2013年製造の36本目」ということだと思います。ネットで検索しても日本では10人も使用してる方のレポートが無いので、銘鈑の意味が正しければ正直これだけ生産されてるのが驚きです。他のタカハシ製品同様。海外への出荷のほうが多いのでしょう。
 
実際に手にしてみて分かりますが、全く妥協なく作ったという感じが伝わってきます。
 

 
対物レンズを前面から見たところです。直径15センチものガラスレンズ3枚の重さは相当なものです。また説明書によるとレンズとレンズの間の間隔は、0.1ミリ単位のオーダーで管理しなければならないようで(少しのズレで球面収差が出てしまう)、そんな事情のため対物セルには正面から見るだけで6か所。計18本もの調整ネジがついてます。いかに最高の性能を出すために手抜きなく造られたセルかがわかります。遮光バッフルも何枚も配置してあり、懐の深い鏡筒径もあって迷光も少ないはずで高いコントラストも期待できそうです。もちろんレンズは全面マルチコート処理されてます。写真のフラッシュの映り込みの少なさから、コーティングが上質であることが伺えます。
 

 
接眼部です。ここが従来のTOA150との最大の違いです。この部分は従来のデルリン3点支持方式ではなく、スライドガイドと呼ばれる上部の金属板にそって小型ベアリングで支持する贅沢な方式が採用されています。これによってオイルを使わずによりスムーズな摺動が可能になったとされてます。動かしてみると適度な抵抗がありながら、非常にスムーズにバックラッシュなく動きます。また、他のモデルではオプションになってる「レボルビング装置」、「ファインダー クイック リリース(FQR)」や、「ファインダー用暗視野照明装置」なども付属で、すぐにどんな高度な観測にも対応できるようになってます。さすがにタカハシのアマチュア用量産モデルとしては最上位に位置するモデルだけあります。
 
タカハシにはこのTOA150Bよりもっと大口径のモデルはいくつかあります。イプシロンやCCAなど、素晴らしいアストロカメラもあります。ミューロン300やCCA250などは価格もTOA150Bより高価です。
 
ではなぜ。TOA150Bがタカハシのフラッグシップモデルたりえるのでしょうか。
 
それはタカハシが、「天体望遠鏡」メーカーのプライドを持ってるからだと思います。
 
アマチュア用の小口径(プロ用の天文台に入るような機材を大口径とするという意味で)望遠鏡に限ると、色収差(軸上色収差、色ごとの球面収差を含む)の無い屈折望遠鏡が事実上もっとも結像性能が高く(中央無収差、無遮蔽)、またメーカー技術者の腕の見せどころであると思います。タカハシはアマチュア天文家の様々な要求を製品に反映させつつ、こと天体望遠鏡に関しては眼視にもっとも関わる軸上の結像性能はいささかも犠牲にしないという姿勢を貫いてきました(イプシロンやCCAなどはアストロカメラなので別です)。それが65P型であり。パラボラ光学系であり。フローライトシリーズであり、高精度カセグレン系のミューロンなどです。
 
TOA150Bの球面収差図を見ると分かると思いますが、他のアポクロマートをはるかに凌ぎ。補正版の入った反射系より収差が少ないです。TOA150Bは、タカハシがこの世に送り出した現時点での最高の「天体望遠鏡」なのだという主張だと思います。
 

 

 
自分は「天体望遠鏡」から星の世界に入った人間です。小学三年生のとき、従妹が持っていた玩具のような天体望遠鏡を目の当たりにして、「天体望遠鏡で見る星空はどんなものなのだろう・・・」と興味を膨らましました。なので「星を見る道具」である天体望遠鏡の性能のなかで一番重視するのは眼視性能です。なので自分がイプシロンやCCAを購入することは、今後もおそらく無いと思います。
 
「たった15センチに100万も・・・」と思われるかもしれません。15センチの反射望遠鏡なら、安いのなら桁二つは違うでしょう。しかしながら30年近く前に発売されたタカハシのFCT150のお値段は200万円オーバーでした。それを知ってる自分にとっては約100万でこの性能の望遠鏡が入手できるのは、むしろ「安くなったなあ~」と感じます。そして明らかに反射望遠鏡をはじめ、他の光学系では得難い結像性能と汎用性がTOA150Bには確実にあります(結像性能でアポに匹敵すると言われるマクストフ系は、長焦点のためRFTや星野撮影には適正が悪い)。
 
力がこもってしまいましたが、自分の星空に接するうえでの道具としての一つの行き着いた答えが、TOA150Bということです。
 
 
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コメント

No title

反射だったら30センチ~50センチ位が買えますね。
自分なら反射にするかも・・。
でも反射はもっと重いので移動は不可能かもしれませんが・・。

No title

究極の屈折鏡、いっちゃいましたね。
これで(大きさ重さ以外で)不満が出ることはないでしょうから、まさに一生ものですね。
晴れなくても毎晩筒を眺めてはニヤニヤやっている様子が想像されます(笑)

No title

ari*eoj* さん

反射。特にミューロン250CRSとは最後まで悩みました。お値段でTOA150と競合するとなると、反射ではNinja500あたりでしょうか。原村で実物を見ると、とても日常的に運用できるとは思えませんし、大口径を活かす空に何回持ち込めるか...(汗)。

No title

かわうさん

はい...いってしまいました。天体望遠鏡は本当に良い物だと一生使えるものなので。

確かにブツを見てニヤニヤしてますがww、この巨砲をどのように活かしていくか...プレッシャーが大きいです。というのも自分は望遠鏡を死蔵するのは忍びないので。

No title

こ、これは最高の機材を入手されましたね!
Yahooブロガーだと、ふにゃ太郎さんもお使いですが・・・
コントラストが高く、シャープな望遠鏡ですよね。羨ましい~
親戚がFCT150を持っていたので、昔、SL9衝突の時に見せて貰ったことがありますが、反射と違ってくっきりと見えて感動したのを今でも覚えています。
月にも惑星にも、もちろん、星雲撮影にも使える、万能望遠鏡ですよね~
いいな~!!

No title

UTOさん

ついにいってしまいました;^_^A。ふにゃ太郎さんには購入にあたっていろいろとアドバイスいただきました。

自分もSL9の衝突時、知り合いが勤務している天文台で、60センチRC望遠鏡で見せてもらったんですが、サブで載っていたFC100のほうが良く見えちゃったんですよね。これにはぶったまげました。それ以来、面倒くさがりな性格も手伝って屈折ばかりです。

あっ!もしかしてUTOさんのご親戚。「月刊天文」にFCT150のレポートで載ったことありますか?

No title

良いですね!ぼくも今年は機材を一新。ビクセンのAXJ赤道儀を購入したのですが、TOA-130を考えてます。移動観測も視野に入れてなので、、。でもTOA-150も良いなぁ、、。

No title

> cop**sei*16さん
こんにちは。コメントありがとうございます。移動をメインに考えてるなら、AXJ赤道儀とTOA130のほうがいいと思います。撮影性能的にはTOA150と大差はない(焦点距離が近い)と思います。眼視では13㎝と15㎝の差はけっこうある・・・と、TOA130とTOA150を所有している方の評価を聞いています。

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