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温故知新

亀のようにノロくではありますが、FSQ106ED用の露よけフードが完成しつつあります。
 

 
あとは、保護用のアルミシートを表面に張り込むのみです。
 
ところで、つまらないことかもしれませんが、このフード内の黒色塗装。ちょっとした工夫をしてあります・・・というのは、
 
墨汁に歯磨き粉を混ぜました。
 

歯磨き粉の研磨剤が、艶消しの役割を果たす・・・というわけです。
 
このアイデア。実はオリジナルではなく、かの 新天体発見の第一人者 関 勉 先生のアイデアを拝借したものです。
 
自分が子供のころ。だいたいの天文入門書には天体望遠鏡の自作記事が載っていました。関先生が監修を務められたある天文図鑑にも自作記事が載っており、そこには自作例としてかの有名な「イケヤ・セキ彗星」を発見されたときに使った「コメットシーカー」。自作の口径8センチ屈折望遠鏡が紹介されていました。
 
対物レンズはなんと「老眼鏡」。接眼レンズは確か「虫めがね」だったような・・・。いま考えると笑っちゃう(関先生!ごめんなさい!!)くらいチープで、性能も今のどんな市販の望遠鏡ほどにも期待できない望遠鏡ですが、熱意さえあればそんなチープな機材でも彗星って発見できちゃったんですね!!すごいです。ちなみに1983年(だったかな?)に新潟県の荒貴さんが発見した「IRAS・荒貴・オルコック彗星」も、焦点距離200mmF4のチープな望遠レンズに、エルフレ アイピースを付けたシンプルな物だったと聞いてびっくりしてしまいました。
 
話は戻ってその関先生のコメットシーカーに使われた「艶消し塗装」が「墨汁+歯磨き粉」だったのが痛く印象に残っていて、先生の偉業に敬意をこめて(そんな大仰なものではありませんが・・・)、そのアイデアを使わせていただきました。
 
中を覗くと、そこはかとなくミントの香りがいたします(笑)。

※2017年2月23日追記
ある方から、関勉先生の書籍や使用した望遠鏡に関して間違いのご指摘を受けました。自分が例の子供向けの「図鑑」を見たのは、おそらく小学3~4年生のころでしょう。ところどころで記憶違いがるかもしれませんが、当時小学生だった自分に専門書を読まないと分からないことや天文界の人間関係など分かるはずもないので、寛大にご了承いただければと思います。今思うと関先生は子供たちに向けて夢を持たせるために、意図的に「チープな機材で彗星が発見できる可能性があるんだよ。」。手元にある身近な材料で天体望遠鏡が出来ることを示唆して、天文や光学への興味にいざなおうとしたのかもしれません。現在、そのような「事実」に基づかない記述が公共的に許されるかどうかは別にして、自分は間違
いなく関先生が監修された図鑑によって星と天体望遠鏡へのロマンや憧れを強めていただいたのは確かです。個人的にはそこに関先生の寛大さや偉大さがあったのではないかと思いますし、たとえ事実でなかったとしてもそれでいいと思っています。関先生の意図が自分に伝わり結果として自分を含め多くの天文ファンに希望と勇気とロマンを与えてくれたからです。

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コメント

No title

始めまして
私も稚拙ながら写真の趣味が有りますが何を(機材)持っているかではなく何が撮れるかを戒めとしています。
新発見の偉業が叶うことを願っています^_^

No title

なるほど!墨汁に歯磨き粉ですか。
そういえば子供の時プラもにつや消し塗装をする時親父の磨き粉がたっぷり入ったタバコ用の歯磨き粉を使った記憶があります。
粉じゃなくてペースト状の歯磨き粉でも出来るのですね。しかも墨汁にも使えるとは気が付きませんでした。
ダンボールに墨汁、歯磨き粉なら湿気もたっぷり吸ってくれそうで良いですね!
あの有名なイケヤセキ彗星が老眼鏡と虫眼鏡で発見されたとは!凄い事ですね。

No title

nice

No title

Eddy inさん

何を持ってるかではなくて、何が撮れるか…耳の痛いお言葉ですf^_^;。というのも、自分は星を見る。撮ると同じ以上に天体望遠鏡が好きなので。

いまや彗星捜索は、大望遠鏡によるプロの大規模サーベイによって、大多数が発見されてしまい、かつて「彗星王国」と言われた我が国でも、アマチュアの発見は数年に一度になってしまいました…

コメントありがとうございます。m(_ _)m

No title

T-Fixさん

多分、関先生の時代は、その粉だったのかも…f^_^;。でも艶消しの効果はありそうですよ。

関先生のコメットシーカーの仕様についてはウロ覚えなので、もしかしたら、アイピースはルーペだったかも…

でも、当時はそんな望遠鏡でも十分に楽しめる、暗い夜空があったんだろうな…と感じてます。

No title

qhp~さん

コメントありがとうございます。

No title

何を撮るかは確かに重量ですが、どんなシステムで撮るかも
僕にとっては同じくらい重要な要素です。(爆)

はぁ。この機材依存症候群は死ぬまで治らないのでしょうねえ。

No title

ふにゃ太郎さん

いいんです!いいんです!!趣味の世界なので好き勝手にやれば。自分も撮影技術や観測実績積み上げられないで、機材にばっか目がいってしまう自分を嘆いてた時期がありましたが、いまは高らかに

天体望遠鏡だいすきです!!

っていっちゃいます(笑)

No title

当時の空はとっても暗かったんでしょうね。
空が暗いと肉眼でもかなり見えます。

近頃の日本ではそんな条件の所はあまり無いと思いますが・・。
さらに最近の彗星の発見は装備の充実などの理由により10等星ぐらいになってきているので今その条件で彗星を発見するのは難しいでしょうね

No title

ari*eoj*さん

コメントありがとうございます。そうですよねえ。オーストラリア砂漠地域に行ったことがあるのですが、それはスゴイ星空でした。天の川。大小マゼラン雲が「写真」のように見えるんです!!ここ長野でも全天暗夜の空はもう無いと思います。

機材と装備の充実。プロがサーベイに乗り出してきてしまったので、その面ではアマチュアでは勝ち目ないですからね..

No title

関勉先生が1948年の日食彗星を見る為に作ったのが対物レンズに老眼鏡を用い、接眼レンズに虫眼鏡を用いた望遠鏡です。文献によってこのレンズは買った、家にあった、焼け跡で拾ったとありますが先生に聞いた所どちらも買ったとの事です。1965年の池谷・関彗星を発見したのは苗村2枚アクロマートで文献により87mm、9cmとありますが正確には88mmです。
当時は8cm屈折など夢の存在でしたから現在で言う20cm屈折並の代物です。アイピースはアストロのエルフレ32mmで60度のアイピースは当時の最高級品ですから現在のイーソス並です。
第2池谷・関彗星等を発見したニコン12cm双眼鏡は賃金の低かった当時はサラリーマンの年収以上の代物だったのです。

No title

よって老眼鏡を対物レンズ、接眼レンズに虫眼鏡のレンズを使ったレンズで1965年の池谷・関彗星を発見したのは誤りです。
精魂込めてレンズを研磨した苗村敬夫先生に失礼です。
歯みがき粉に墨汁を混ぜたものを鏡筒内に塗ったのは関勉先生の著書にはありません。
別の方の自作記事ではないでしょうか。

No title

> てんりMH784さん
コメントとご指摘ありがとうございます。しかしながら、このブログはネット上で公開されてるとはいえ、個人のささやかな楽しみですし、例の「図鑑」は自分が小学生のときに読んだ書籍なので、「記憶違い」という指摘は当たっていたとしても、ここでは筋違いかと思います。よく読んでいただければ、自分は関先生を侮辱するような物言いはしていないのが分かるかと思いますし、もちろん苗村先生に関してもです。また以後、このような内容の書き込みは、堂々巡りになりかねませんのでご遠慮いただければと思います。

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