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ニュージーランド。クライストチャーチでの銃乱射事件に思うこと

この一週間。個人的に強く印象に残るニュースが二つありました。

一つは

「江東区アポ電強盗殺人事件」。

実行犯の三人のうち二人が長野県出身と報道されています。実はそのうちの一人が自分が経営するお店(質店)に一時頻繁に出入りしていました。一昨年末から昨年の年頭にかけてブランド品の財布などを集中的に持ち込んでいたので警戒をしていました。ですので名前もしっかり頭に残っており、ニュースを見た瞬間に当人だと分かりました。当店に品物を持ち込んだ際に、やつらが強盗に入った佐久平の貴金属店の名前も上げており、もしかしたらうちも狙われていたのかも・・・と考えると背筋が凍りました。ここ一か月くらい、当店にも頻繁に警察が出入りしていましたが、もしかした奴らの形跡を追跡していたのかもしれません。

※質屋は警察から営業許可が与えられており、警察への協力が義務です。地域の安全、安心に貢献しています。

そしてもう一つは・・・

「ニュージーランド銃乱射事件」

この凄惨な事件のあったのは、ニュージーランド南島第一の都市クライストチャーチ。

自分が2000年に約半年住んだ街です。









上記画像は、自分が二年前に再訪したときのクライストチャーチの様子です。

クライストチャーチは東日本大震災の約一か月前に、やはり大震災を受けました。震災の影響で市街地の建物はいまだに至るところで崩れており、自分が住んでいた時の美しい面影がなくなっていてショックでした。しかし、壊れた建物の壁面などに様々な絵が描かれていたり、画像のようにビーチに砂の絵を描く人がいたり。なんとなく「アートの街」生まれ変わっていくのかな・・・と。そんな雰囲気でした。

そんな街で起こった今回の大惨事。

白人絶対主義者による犯行。犯行を生中継していたこと。銃はどこで入手出来たのか…ショックで信じられない内容の報道に胸を締め付けられる思いです。

ニュージーランドは移民で成り立っている国です。欧米からの入植者が入ってきたとき、原住民のマオリ族を内包する形で同化していった歴史があり、他の入植地で原住民が迫害されるていたのとは対照的な独自の発展を遂げてきた国です。なので住んでる人たちは非常に温厚で、異民族の文化や宗教的違いも深い懐で受け入れてくれる。そんな国です。

自分がうなだれて歩いていたとき。見知らぬ人が「どうしたんだ?」と話しかけてくれました。

旅先で滞在するところがない・・・と話すと、「うちに来たらいい」と誘ってくれて、なんの見返りも求めずに一週間も泊めてくれました。

そんなことが普通に、日常にある国です。KIWI(キーウィ→ニュージーランド人の俗称)たちのやさしさに、自分はどれだけ助けられたかわかりません。

そんな国で、都市で起こったこの凄惨な事件。自分は犯人に「何をやってくれてるんだ!!」と叫びたい気分で、涙が止まりませんでした。

この犯人たちがやったことは到底許されることではなく、また弁護する気も毛頭ありません。しかし、この穏やかで優しく美しい国で、なぜこのような惨劇が起こったかに思いをはせるとき、「貧困」と「格差」が根底にあるのではないかと自分は思います。世界的に広がる「貧困」と「格差」。貧困にあえいでいる人たちの豊かで力がある人たちへの妬み、嫉妬がストレスを生み、そこにカルト的な強力な思想が入ってしまう。ニュージーランドには昔から貧乏な人は大勢いました。でもそんな人たちも自分のスタイルをもって楽しく生きている。そんな印象をもっていましたが、この20年近くの歳月がすぎるうちに「格差」が…もしかしたら想像以上に深刻なレベルにまで達していたのでは…と思いました。そんな風に変わってしまっているであろうニュージーランドという国を思うとき、そのこと自体も大きなショックでした。

「貧困」と「格差」。これは日本でも。むしろ世界の先進国の中でも早いペースで進んでいます。また人口減が叫ばれるなかで移民を受け入れなくてはいけない状況です。そんななかで自分たちはどうやって自分自身を認め、多様性を受け入れていかなくてはいけないのか。

人は弱い部分が絶対にあります。失敗もします。若いうちはあふれる好奇心と元気さでそれらを「自分」で乗り越えようと努力します。しかし年齢を重ねると(年齢に関係ない場合も多々ありますが)それらが失われ不安が増す一方でプライドはどんどん高くなります。

気をつけていないと、謙虚さをどんどん失っていきます。

なので自分の失敗などを他人の責任に転嫁することでプライドを保とうとします。この事件を起こした犯人も「白人」というプライドが以前から心のどこかにあり、そこに貧困が加わってストレスを募らせ、そこをカルト的な絶対、強力な思想につかれたのではないでしょうか。この犯人が移民、異文化に対して敵対せず助けを求めれば、自分は救いの手が伸ばされたのではないかと思います。というのも、移民の人たちは受け入れてくれたニュージーランドとその国民に対する深い感謝の念は絶対にあるはずだからです。かつての自分がそうであったように。

このニュージーランドの事件をうけて、自分はもっと謙虚に優しく強く生きていきたい。そう思いました。
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コメント

No title

素敵な記事です。
コモロハスさん、すごくファン二なりました。
人と接する仕事は、質屋さんも教師も同じです。基本は社会に貢献できるかどうかでしょうね。
これkらもこの基本を貫いて下さい。

No title

> mn3192さん

たいへん有難い、身に余るコメント。ありがとうございます。

人類全てが、貧富のバロメーターだけではなく多様性の中に自分の生き方を見つけて幸せを実感できる。そんな世の中になってほしいです。

No title

こもロハスさん、こんばんは。
遅ればせながら、お子様の誕生おめでとうございます。
最近、国内国外を問はず嫌なニュースが多いですね。
こもロハスさんが以前にFBの天文グループで嫌な思いをされたという記事を思い出しました。
私も以前ブログで一方的に嫌な思いをしたことがあります。私は三年ほど前から体調が優れないのですが、私の事情も全く考慮せず、自己中心的に内緒でコメントしてきた方がいました。
ブログの表現のむずかしさはあるものの同好の仲間でもそのようなことがあるのですから。人間は自分を正当化する動物ですから仕方ありませんが、星を愛する人に悪い方はいないと信じたいですね!

No title

> MrJDISさん
コメント。お祝いのお言葉ありがとうございます。
SNS上での件。多かれ少なかれ、自分にはトラウマになっておりまして、自身の長い「天文休眠期」に入ってしまった一因にもなりました。最近、ようやくモチベーションが上がってきましたが。ネット上でのお付き合いは、一歩間違えると本当に怖いと思います。
ところで・・・FSQ130EDを導入されたようですね!以前、この望遠鏡についてはネガティブな個人的見解を書きましたが、実際は興味津々です。この春の値上げでさらに購入の可能性が遠のきましたが。個人的には直焦点撮影特性より(これが良いのは当たり前なので)、この望遠鏡の高倍率特性、惑星撮影特性が知りたいので、お時間がありましたら検証をお願いいたします。

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