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高騰!!いやはやビックリ

天文ファンの間では「幻の鏡筒」として語り継がれてきたこの望遠鏡。



「ニコン(Nikon)8㎝ED屈折望遠鏡」

先週「ヤフオク」に出品されてました。すごく稀だったのではないでしょうか。

ハレー彗星に沸いた1986年の翌年。1987年の5月に発売。EDガラスを二枚使った4群6枚のレンズ構成で合計焦点距離は当時としては超異例の「F6」。イメージサークルは(記憶によると・・・)たしか直径90mmほどあり、中判フォーマットも余裕でカバーしていました。今でこそF 5~6.5 ほどのフォトビジュアル設計の屈折望遠鏡が高い支持を集め、ものすごく高価にも関わらず売れ筋商品となっていますが、この「ニコン8㎝ED屈折望遠鏡」の発売当時の価格は「268,000 円」。その後「375,200 円」にまで値上げされたようです。80年代は「フローライト(蛍石)」や「EDガラス」などの新素材を使った「新世代」アポクロマート屈折望遠鏡が次から次へと投入された時代ですが、それでも当時のこのスペックとお値段は「超」ド級。あまりにマニアックすぎてなかなか売れなかったのではないでしょうか。発売後数年(3年くらい?)で生産中止。おそらく100本と生産されてなかったのではないでしょうか。天文雑誌でもその作例を目にする機会はほとんどなかったと思います。今考えてみると、この望遠鏡が「時代を先取りしすぎていた」のかもしれません。

ちなみに、今では「鳥屋」にも人気の「BORG」ブランドの望遠鏡の開発者。中川 昇さんは、この「ニコン8㎝ED屈折望遠鏡」にインスパイアされてるそうです。なるほど「BORG望遠鏡」とこの「ニコン8㎝ED屈折望遠鏡」のフォルムはそっくりですね。

そんな状況なので、この望遠鏡は長い間、幻の「ニコンの8㎝」と呼ばれてその実機や作例はほとんどの天文マニアにとっては「謎」のベールに包まれていました。しかし、発売当初に購入した方々が機材整理をはじめたからでしょうか。最近になってポチポチと中古が出回ってきてるようです。謎に包まれていたその性能も垣間見られるようになってきました。今となっては撮影用には若干暗いですが、十分に高性能のようです(詳しくは「ニコン8㎝ED屈折望遠鏡」でググってみてください)。

そんな「幻の名器」がヤフオクに出品されたとあって注目して見ていましたが・・・いやはや驚きました。



462,000 円!!!

たった8㎝の屈折望遠鏡ですよ。現行でワンクラス上のタカハシFSQ106EDの販売価格に迫ります。

ちょっと前に某中古店に出てた個体の販売価格は30万円弱くらいだったと思いますが・・・。流通量が極端に少ないので、査定もたいへんなのでしょうね。

いやはや、さすがに「幻」と言われるだけありますな。そして「ニコン(Nikon)」ブランドの強さをまざまざと見た思いです。
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