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自分が「FSQ130ED」を購入しないワケ。

携帯からの投稿です。

ようやく出荷され始めたようですね。


http://www.takahashijapan.com/news.html

はい。これはもう、タカハシの「最終兵器」。「リーサルウェポン」と言ってもいいでしょう。

FSQ130ED

EDレンズ三枚を含む、分離式の5枚玉。中心から100mmに迫るイメージサークル周辺まで、レーリーリミットに迫る鋭像…。いやはや、まさに「夢のアストログラフ」。「夢の天体望遠鏡」と言ってもいい、究極の鏡筒だと思います。

よく周りからは、「購入はいつ?」などと、冷やかされますが、まず金額的に無理!…というか、TOA150とFSQ106EDを売ればなんとかなるかもしれませんが、購入に踏み切るのに憂慮する点があります。それは…

5枚玉設計であること。

各収差を広いイメージサークルで極限まで補正するとなると、このくらいのレンズ.エレメンツが必要なのは当然ですが、逆に弱点にもなっています。

まず。温度順応が遅い。

これだけ大口径で分離した5枚のレンズが外気に順応するには、厳密に言うと1時間では足りないでしょう。熱膨張率の高いEDレンズを三枚も使用してるのと相まって、ほんのちょっとの気温の変化でもピントズレが起きるのは想像に難くありません。実際、106EDのほうでもかなり大変ですし…(ーー;)

また、眼視用として考えた場合。5枚ものレンズ構成が必要なのか?

こと眼視用途を考慮すると、これはマイナス要素ばかりです。まず、これだけの大口径のレンズだと、厚みがある分一枚あたりの光の損失がかなりあると思われます。これはいくらマルチコートを施しても根本的に解消出来ない問題で(ガラス自体に光が吸収されるので)口径ギリギリの高倍率をかけると、明らかに像の明るさ。コントラストは落ちるはずです。ここ。けっこう見落としてる方多いと思いますが、これは微妙に撮影時のコントラストにも影響するはずです(反射系の副鏡による光量ロスよりは、だいぶ可愛いですが)。天体望遠鏡に眼視性能を求める自分には、けっこうこの弱点はネックになります。

…というわけで、今のところはTOA150で究極の眼視性能と、大型の散光星雲やギャラクシーの撮影を楽しみ。FSQ106EDで広がった淡い星雲を撮影するほうが、FSQ130ED一台所有でカバーするよりもメリットが大きい…と踏んだわけです。

ただ、TOA150よりコンパクトで軽いのは、魅力ですが…(^^;;
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コメント

No title

おっしゃることよくわかります。レンズセルの組立精度もかなりシビアでしょうね。
使い切れないほどお金があれば買ってもいいけど。
コレクションとして。
あら、数えてみたら私の所有する望遠鏡は8本もあります。
TOA150を買ってからμ250とFS128は出番がなくなってしまった。
愛着あるので処分しませんけど。

No title

こんばんは!
「購入しないワケ」なぜならSE200Nを買うからだ!
という宣言かと思いきや、僕にはよくわからないちゃんとした考察で、
まったく失礼します(笑)
なんでしょうか、「とにかくでかいのを」という夢があった自分は、
迷わずSE200Nを買ったわけですけども、屈折で大きく、となると大変なんですね。

それはそうと「最終兵器」で「リーサルウェポン」が来るところなんか、
サイコーです!

No title

> sim**inmaru*aさん

ミューロン250。これ。TOA150を購入する際、かなり気になったんですよね。TOA150がミューロン250をお蔵入りにしたようですが、どのような理由からでしょうか?

それを聞けると安心します(^^;;

No title

> ミッチーさん
こちらでは初めまして!いや、もうSE200Nはポチる寸前なんですが、いま手を怪我してしまいまして(^^;; 家族から「また、なんで望遠鏡買うの!」って嫌味言われそうなので、きちんと手が治ってから購入して、すぐに隠すつもりですwww

惑星。見るのはともかく、撮影するには15㎝ではやはり暗いんです。特に土星には全くの光量不足。そこでこれからより大きな口径を使用していくとなると、必然的に今までメンテが面倒くさくて避けてきた反射系は、もはや避けて通れない…と思いましたもので。

ちかく、「SE200Nを崖から突き落とす会」に入会して、ビシバシと反射の洗礼を受けたいと思いますm(_ _)m

No title

> ミッチーさん

それと。FSQ130ED。スペック通りの性能が出てるとすれば、これはもう奇跡に近いですよ。ある方は「国宝級」と言ってますが、納得します。こんな望遠鏡出しちゃったら、タカハシの次の打つ手が無くなってしまうのでは…と、変な心配をしてしまいました(^^;;

No title

ミューロンもすばらしい鏡筒です。気流さえよければ口径がいきます。
ただコントラストが甘いので両者見比べると「TOAが気持ち良い見え」となります。

でもでも、本当はTOA150を買ったことだけで惚れ込んでしまったためかも。いけませんね~所有する喜びが半端ではない。

眼視では不利なμ250ですが、惑星の写真では明るさが有利なのでちゃんと活躍させたいと思います。

No title

> sim**inmaru*aさん
屈折の高コントラストは、反射とは明らかに次元が違いますよね。ただ、惑星撮影。特に土星の撮影では、いかんせん15㎝ではきつい…(ーー;)。あと、最近のビデオからの多フレームスタックでは、多少の解像度。コントラスト不足は解消してしまうので、やはり大口径が欲しいところです。

μシリーズ。カセグレン系は主鏡と副鏡のマッチングが命ですから、タカハシでは研磨時にダミー鏡筒に実際に組み込んでテストして、修正研磨してるとのことです。他の市販されてる反射系と比較すると大変高価ですが、安定して高性能が約束されてるので、やはり憧れの鏡筒です。

羨ましいです(^^;;

No title

レンズの厚みによる光量損失は問題がないと思います
ED硝子は多くの硝材の内、最も透過率が高いですから
メーカーで公開しているデータで確認できます

私が一番心配しているのはED硝子の研磨ですね
10cmを超えると極端に難易度があがります、曲率がきついのも難しくしています
私が問題にしているのは干渉縞の曲がりに表われる面不良ではなく、波長以下のスリ傷です
干渉計で見るとサザ波が立ったように見えます
このようなレンズで撮ると輝星が肥大化します

FSQ-130サイズのED硝子をまともに磨けるところは本当に数少ないです
経験あるのは他には国内ではキヤノンやニコンとその下請けくらいくらいですからね

No title

> hageさん

コメントありがとうございます。おっしゃるとおり撮影の場合は、このレンズ枚数でもそんなに気にする必要はないと思います。むしろF値のほうが大事です。問題は「眼視」の場合です。アイピースのレンズ枚数が多い場合、PENTAXのSMCでさえも光量低下は一見して分かります(詳細は省きます)。対物系での比較経験はありませんが。

ただこの望遠鏡を購入される方はメインの使用方法は「撮影」なので、この望遠鏡の話題で場違いかもしれませんが、これは100%自分の選択基準ですのでお許しください。そもそも眼視用で設計する場合は広いイメージサークルに、ここまでの結像性能は必要ないので、これだけの枚数のレンズは必要ありませんね。

天体望遠鏡は、他のとは比較にならない微弱な光を最大限に集光するので、「最少限」のレンズ枚数にしてガラスによる光の吸収を「最少限」にするのが設計の基本だと思っていますが、アストロカメラはこの範囲ではありませんね。

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