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ビクセンはすごかった(過去形)

少し前に、「最近のビクセンの品質管理とアフターフォローについて」と題して、あえてビクセンに苦言を呈しました。そんな折。昔の天文ガイドを暇つぶしに購入して読んでいたら、1992年8月号にこんな記事がありました。
 

 
最近、ビクセンがディスコンとした、名機「グレートポラリス(以下GP)赤道義」のテストリポートです。そのなかでいくつか「ハッ!」させられる内容がありましたので、紹介いたします。

まずビクセンの天体望遠鏡メーカーとしての立ち位置について、とても上手くまとめられています。

 
真ん中あたりからの記述。「マニアとは一線を引いた商品構成。これがビクセン製品の長所であり、欠点であり個性となっている。」としながらも、「フローライト等は抜群にシャープな望遠鏡であるし、赤道義も特に高級品はトップクラスの精度を有しているのだ。」と、高く評価している。言いえて妙で、この「初心者向けとポーズは取ってるけど、実はマニアの要求にも応えられる。」。この微妙な立ち位置が、幅広く天文ファンの指示を受けてきたのです。
 

 
このGP赤道義も。ほぼ完成された普及型ドイツ赤道義として、様々な(主に中国の)メーカーにコピーされるほどの大人気赤道義で、「名機」と呼んでもいいほどの製品でしたが、前身の「スーパーポラリス(以下SP)赤道義」は、なんと(ウワサではあるが)、造りすぎて金型がダメになってしまったいう・・・。天体望遠鏡業界では異例の大ヒット作であったことは、少なくとも間違いありません。GPもSPも、精度、仕様。コストが抜群のバランスで達成された、企画段階で非常に良く練られた製品でした。それは、この直後に発売された R200SS型ニュートン反射も、当時としては思い切った仕様と低価格で、すでに四半世紀も売られてることにもにも表れ。ビクセンのマーケティング力のスゴさを見せつけられる結果となっています。

さて、大成功したビクセン。その原動力はどこにあったのでしょう。
 

 
「Talk Back」という囲み記事の部分を読んでください。これを読むと分かるとおり。当時のビクセンは「ユーザーの意見」を製品に反映させる」ことに、ものすごく貪欲だったということです。当時。自分もタカハシは若干ユーザーを上から目線で見てる感じで、製品の質はともかくユーザーの要望が通りにくメーカーだな・・・と思っていましたが(しかし、タカハシはスターベース東京店が出来たころから変わってきて、現在はビクセンよりもユーザーの声を反映させてると思う。)、ビクセンはどんどんマイナーチェンジを繰り返したり、新型を出したりしてユーザーが「欲しかった!!」という製品を次々に発表していました。その原動力は、このような地道なマーケティングにあったのだと思います。自分はこの記事を読んだときに感動しましたよ。
 
ひるがえっていまのビクセンは・・・。多くは申しませんが、このコラムの最後に書かれている「サービスは研究開発に似たり!」。ビクセンには今一度、この心意気を思い出してほしいものです。
 
 
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コメント

No title

こもロハスさん、こんばんは。
私はSDX,AXD,AX103S,ポラリエ,双眼鏡はULTIMA7×50と、ビクセンのヘビーユーザーです。最初に買ったSXDとAX103Sの組み合わせは、機動性と取扱いの良さにおいて50代で始めた私にとって夢のような機材でした。更にAXDはε-180EDを載せるには心強い赤道儀です。
AX103Sは4枚玉ゆえに正しく光路長を取るのが難しい鏡筒かもしれません。必ずしもビクセン推奨の接続リングやTリングを使っていないため、適切な光路長を探るのに時間がかかりました。今も探究中です(何年かかるのだろう)。
ε-180EDを使って初めて確信を持てたのは、バックフォーカスなりフランジバックが0.1mmも違えば周辺像が使い物にならないということでした。それと自分が使っているカメラのセンサーに歪みはないことも分かりました。カメラセンサーの平面性のチェックはAX103Sや他メーカーの60ED,77EDⅡではできませんでした。

No title

続きです。

AX103Sに限らないわけですが、鏡筒の後端からカメラのセンサーまでの光路長を数値として示したもらえれば、多くのユーザーは早い段階で不具合の原因を突き止めることができるのではないかと思います。
そういう意味では、メーカーさんには、実際機材を使う人の立場で頑張ってもらいたいものだと思いますね。
今日のニュースに電子鍵盤メーカーのローランドのTOBのことが出ていましたが、今の企業は資本(大口の投機的株主)の食い物にされかねない時代です。いつの間にか家電を修理してくれる電気屋さんが街から一掃されてしまったように、天体望遠鏡の業界がそんな風にならないとも限りません。そういう意味で、こもロハスさんの提起は警鐘と受け止めてもいいと思いました。

No title

ビクセンの赤道儀は私も3~4台所有しておりますので、ヘビーユーザーかも。(恥かしくて機種名は・・・。爆) ハレーの頃から使っている7倍50mm双眼鏡もビクセンですし、古くは餓鬼のころ自作用に購入した10cm反射鏡・斜鏡もそうですので、一応ビクセンファンの端くれということで・・・・・

No title

たか坊さん
タカハシは、鏡筒毎にバックフォーカスの表示がありますね。いまのデジタルセンサーは、フィルムより一桁クラス上の繊細さので何気に大切なデータだと思います。それもありますが、お使いのAX103S。素晴らしい望遠鏡ですが、専用レデューサーがお粗末で、着けると周辺像が悪化するという代物です。鏡筒はデジタル対応なのに、レデューサーがフィルム時代の遺物な感じです。残念すぎますし、ビクセン社長のブログにも何回か指摘してるんですがね…(-_-;)。現在はビクセン社内の都合がまかり通り、ユーザーの意見は二の次のようです。

No title

続きですが、例えば。お互いにお使いのAXD赤道儀のコントローラー。STAR BOOK TEN 用のアドバンスユニット。オートガイドがPC無しで出来て大変便利で。これがAXD赤道儀購入の決め手になったのですが、ガイドカメラにアナログビデオカメラしか使えません。販売店に聞くと、WEBカム対応になる仕様ですが、ビクセンが仕入れて自社販売している、天体用ビデオカメラが履けるまで、対応しないよう、営業からストップがかかってる…とのことです。アドバンスユニットが発売されて、既に2年以上…。そうこうしている間に、Sky WatcherのEQ8など、安くて高性能なライバル機が出てきてしまってます。何をか言わんや…ですが…

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me_*0*55さん

コメントありがとうございます。ビクセンの赤道儀。何をお使いでしょうか?望遠鏡。赤道儀。双眼鏡。全てにおいて、ビクセンは素晴らしい仕事をしてます。早く気づいてもらいたいなあ…(-_-;)

No title

スタベは、ユーザの意見を良く吸い上げてくれますね。
ボクのイプシロン200は、イプ160用の新型補正レンズ(限定)が出た際に、ユーザ要望で、スタベが、イプ200用にモディファイしてくれた補正レンズです。
前にも書いたかもしれませんが、AD-Vixenの様な、遊び心、野心的な狙いが最近のビクセンからは全く感じられず残念です。
ホタロン、PH130SSでしたか・・。一応、エントリーはするだけしたんですけどねぇ・・
あれも、もう10年くらい前になっちゃうかな??
試作機をあれだけ作っているVixenさん。R250SSとかVC260とか、保証無しで良いので、放出、もしくはモニターで出して、製品にフィードバックしてくれるといいなぁ、、と思ってしまいました。
ビクセン光学とかAD-Vixenってそういう印象なもので・・
15cmEDも、買おうかどうか迷ったんだよなぁ・・
ホタロンのすぐ後くらいだったので、さすがにショックで手を出しませんでしたが・・・

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UTOさん
コメントありがとうございます。内容がかなり攻撃的なだけに、このブログを読まれる方々には批判的な意見が出てくるかな...と思っていたのですが。

スターベースはそんな、個人的なところまでフォローされてるのですか!驚きました。スターベース東京店が出来たあたりから、「FS60C(現 CB)」や、「スカイパトロール」など。いままでのタカハシには考えられないような、いい意味でいい加減(??)な製品が出てきました。賛否両論はありましたが、結果、FS60CはCBに進化して、タカハシのベストセラーに。スカイハパトロールのコンセプトは、10年後に一連のコンパクト赤道義ブームにつながってます。
方や。ビクセンは正直元気がありません。VSD100だって、アナウンスしているレデューサーもエクステンダーも出てません。おそらく売れてないのでしょう。完全なマーケティングミスですね。せっかく購入してくれたユーザーの方々にも、このような状況では失礼だと思うのは自分だけでしょうか。

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