FC2ブログ

記事一覧

ビクセンの最近の品質管理とアフターフォローについて②

さて本題です。前回のコメント欄にも書きましたように、現在のビクセンの製品展開の方針にも、言いたいことはたくさんあるのですが、今回はビクセンの「品質管理とアフターフォロー」について、最近、自分が実際にお聞きした事例を出して問題提起したいと思います。ほんと、ビクセンさん。どうしちゃったの??
 
事例その①
 
日本版SNS。「M」でのコミュニティーにて、話題に上がった事例です。クレーム対象機材は「VC200L」。
 

 
ビクセン独自の「アルミ被膜蒸着制御技術」で可能になった「6次非球面」を採用したカセグレン系反射望遠鏡です。前述のSNSの管理人の方は、この鏡筒使いの方で。数々の素晴らしい作品をコミュ上で発表されています。そのハイ・コストパフォーマンスな星像に惚れ込んだMさんは、同じ鏡筒を使って撮影を始めました。しかし、二人で一緒に出掛けて撮影した。同じ対象の画像の星像が、Mさんの物は明らかにシャープ感に欠けてます(画像も添付されてました)。現地で管理人の方にもチェックしてもらったそうですが、「焦点内外像が妙に違っているのと、ピント位置での収束が おかしかった。」らしく、結局オーバーホールに出したところ、ビクセンから以下のような答えが返ってきたとのこです。
 
----------------------
ミラーの精度は基準値内ですが、下の下です。
次の3つから選んでください。
1.点検 費用2000円
2オーバーホール 費用2万円 やっても星像は改善されません。
3.精度が上の上のミラーと交換 費用7万円 星像改善されます。
----------------------

これ。酷くありませんかね。まず「メーカー基準内」っていったいなんですか?20センチのミラーの所期の性能を満足させられない製品を、臆面もなく「メーカー基準内」といい。さらに、所期の性能を求めただけで何の非もないユーザーに、「7万円出せば、良いミラーにしてやる。」という上から目線。しかも
 
やっても星像は改善されません。
 
って・・・・・(-。-;)。こんな回答をユーザーにしてしまう神経が信じられません。天体望遠鏡ですよ。自ら「うちは品質管理が杜撰なうえに、販売した製品の再調整をする技術もありません。」と、公表しているようなものです。

Mさんは、結局「VC200L」を処分し、別メーカーの鏡筒に乗り換えました。
 
事例その②
 
米国版SNSの「デジタル天体写真グループ」ででの投稿。

発売当初から10年近く。サブ機材としてSXD赤道義を愛用していた、I さん。
 

最近になって赤経。赤緯の二軸とも、キャリブレーションが取れないくらいに渋くなったため、ビクセンにオーバーホールを依頼。しかし、ビクセン側の対応は・・・。以下のような内容の手紙とともに、なんの前触れもなく。調整すらせずに、現品が戻ってきたとのこと。
 
「赤経、赤緯とも出荷時の硬さで、これ以上やわらかくするとガタが出ますのでそのままお返しいたします。」
 
これもユーザー対応の観点からも酷すぎます。調整不能なら不能でも、お返しする前に電話なり、メールなりで顧客にキチンと説明するのがスジではないかと思うのは自分だけでしょうか・・・。仕方がなく I さんは、自分が提案したとおり、九州にあるサードパーティーの「K」さんに、オーバーホールを依頼することにしました。もし。そのサードパーティー側がキッチリ調整してきたら、ビクセンの面子は丸潰れです。
 
事例その③
 
これはブログを通じて懇意にしていただいてる K さん。彼はビクセンの(かつての?)屈折系フラッグシップモデルである、AX103Sをお使いです。
 

 
この望遠鏡の光学性能は、実に素晴らしく。撮影性能のみならず、広角アイピースを併用しての「RFT」としても出色の性能を示します(K さんに覗かせてもらいました。)。しかしながら、この半年で周辺像が流れる症状が発生してきたので、ビクセンに調整を頼んだところ・・・
 
「調整をやるだけやってみますが、元には戻らないかもしれません」
 
唖然・・・
 
です。こんな回答を平気でユーザーに返してくるということは、もはや天体望遠鏡。「光学機器」メーカーとしてのプライドが、完全に崩壊してるとしか言いようがありません。結局 Kさんは、このような回答を受けて気を悪くされ、いまだビクセンに調整に出す気になれないそうです。

本来。屈折望遠鏡は設計は複雑ですが、製造と組み立ては他の光学系と比較して簡単なはずなんです。しかも、自社で生産した製品ですよ。調整できないかもしれないって・・・・。ビクセンで出した製品をビクセンで調整してもらえないとしたら、いったい何処にしてもらえばいいのでしょうか。これはメーカーの信頼の本質に関わる部分ということに気づいてないんです。加えて言うと、前述のVC200Lの一件。前の記事に書いた1985年ごろの天文ガイドには、いわゆる「悪質天体望遠鏡」を出してるメーカーも広告を載せていました。広告には「高精度パラボラミラー」と書かれていても、実際にはタカハシの当時の球面境を用いた反射望遠鏡より、はるかにショボイ星像しか結ばない代物だったようですが、この件は、本質的にはこのような悪質メーカーと同じです。メーカーがカタログなどで謳ってる所期の性能が、ミラーの精度の悪さで出ていない・・・という意味において(つづく)。
スポンサーサイト



コメント

No title

ビクセンヘビーユーザー(AXD、SXP、GPD赤道儀、R200SS、VC200L2台、ED70SS)としては残念なはなしですね。
ただ、私の場合、ほぼ毎年のように修理、オーバーホールなどのためにビクセンへお願いしているのですが、問題となるような対応はありませんでした。ビクセンの回し者ではありませんが、リーズナブルな価格で修理等行ってもらえているので、このような事例があることが不思議ぐらいです。

No title

Vixenのようなメーカーでは、価格を考えると鏡やレンズの精度の
基準は、広くしておかないと成り立たないでしょう。
Vixenは、日本のメーカーなので、かなりましだと思います。
最近の中国製では、はずれを引くと、もっと酷いです。

メーカーは、天文屋ではないので、私達が、知っていることを
知らないこともあります。なので、天文屋が、考えているような
精度や調整は、不可能と考えておいたほうが、よいと思います。

あと、修理や調整は、メーカーに直接持ち込むのではなく、販売店
経由で、行うと、メーカーと販売店の関係もあるので、丁寧に対応
してくれることがあります。また、修理や調整を請け負っている
サードパーティーに依頼するのも方法ですが、必ずしも修理や調整が
できるとは限りませんので注意が、必要です。九州の「K」さんは、
できませんでした。
それと、メーカーもサードパーティーも馴染みの客には、丁寧に
対応しますが、一見さんには、対応は、悪いです。
これは、天文だけではありませんが、強く要求した方が、まじめに
対応してくれますね。

No title

のんたさん

自分もビクセンの赤道儀を使用していて、アフターフォローも受けていて、対応も良い印象なので、最初はこのような例は半信半疑でした。しかし、自分の場合とこれらの事例を比べてみると、ビクセン側に、あるメーカー方針があるのでは…と気づきました。それは次回書いていこうと思います。

No title

Orcaさん

おっしゃるとおり。ビクセンが利益を追求する民間企業であるのと、天体望遠鏡にはきちんとした工業基準が無いので仕方ない一面もありますね。某SNSのグループでも話題になりましたが、おっしゃるとおり、ビクセンには、実際に天文をやってる人間がいないのが、TSとの差では…との意見も多かったです。

中国製などにはもちろん、もっと酷い物もあると思いますが、自分がビクセンを使い、ビクセンを応援したいのは、日本メーカーであるための信頼があります。そこが無くなったら、巷ど揶揄されてるようにシンタあたりに吸収されちゃうのでは…とも懸念してます。またビクセンの最近の高級路線を否定するわけでは無いのですが、それに絡めるとメーカー方針のバランスが悪く感じます。次回はそれについても書こうかなと思います。

No title

のんたさん

コメントが前後しますが、のんたさんのVC200Lの星像はカチッとしていて素晴らしいですね!!実は自分もVC200Lを購入しようと思ったのですが、ハズレをひくのが怖くて辞めました。この星像がコンスタントに出るのであれば、ホント欲しい(^^;;

No title

うーん、AX103の事例からすると、Vixenそのものでは組み立て・調整していないのではと思ってしまいますね・・
外注に出している・・?と疑われても仕方がない返答です。
PENTAXも基準は甘かったようですが、古い100SDなども、きちんと研磨対応までしてくれたそうですよ。これはミュートンさんのお話でしたが、良心的な対応で、さすがと関心したものです。

No title

UTOさん
確かに。AX103Sは、間隔の空いた三枚玉なので普通の張り合わせの屈折の比較はできないかもしれませんね。PENTAX。撮影性能の影に隠れてましたが、ロンキー画像から見ると、天体望遠鏡としてのレンズ性能としては荒い...という結果が出てますね。ここなんか見ると分かります。
http://homepage3.nifty.com/cz_telesco/oputical%20test%20page.htm
元のPENTAXの望遠鏡事業部は、ある意味採算度返しで非常に天体撮影光学系については熱意を持ってやっていたようですので、ミュートンさんへの対応も理解できます。

No title

こもロハスさん
うちの2台のVC200Lは一応当たりというか、普通です。
フルサイズ周辺まで星像崩れていません。今年のCP+で出品されていたVC260L発売してくれないかなあと思っています。せっかくの6次非球面鏡なのにVC200Lだけのラインナップではもったいないです。
去年原村でビクセンの方と1時間位話し込んでいたのですが、今ビクセンは屈折に力を入れていて、反射は新しいもの出す予定はないと。残念でなりません。また今年原村行くので、強く要望してみようと思います。

No title

のんたさん

原村に行かれますか。自分も行く予定です。観望会場でTOA150を出そうと思ってますので、見かけたら声をおかけください。

ビクセンの反射系。残念ですね。お話のVC260Lしかり。一昨年はR250S型ニュートン反射を出してましたが、「信頼のおける」国産メーカーの反射なら、多少高価でも購入したい…と思うのは自分だけでしょうか。

どうもビクセン。技術部門が旧PENTAX陣に刷新されたのか、屈折に傾いてますね。しかし、ここだけの話。例の新型ツチノコ。業界関係者の話だと、TSのNu Qほどの性能は出てない…とのことです。イニシャルトークになりましたが…(^^;; しかし。それが分かっていても「ビクセン」を応援したい!と思って購入してる方もけっこういると聞きます。ビクセンは、その現状を踏まえるべきでしょう。結局は既存のユーザーによって支えられてるということを。

No title

こもロハスさん
原村へは家族で行くので、8日夜会場近くのペンションに泊まり、土曜日午後3時には帰ります。TOA150をたよりに伺いますね。楽しみにしています。

No title

のんたさん
金曜日から行かれるのですね。自分は金曜日の夜9時過ぎに着く予定です。駐車場の観望広場に入れれば、そのまま駐車場に入ろうかと思いますが、それが出来ないようでしたら、違う場所でお店を開こうと思います。また祭りが近づいてきましたらご連絡いたします。

No title

原村星まつり天気が悪そうですね...ペンション予約しているので警報がでてなければ行きます。こもロハスさんどうされます?

No title

のんたさん
とりあえず自分は現地入りいたします。普段お会いできない方も来ますし、メーカーブースも掘り出し品や、祭り限定特価とかもあるので、それなりに楽しめるとは思いますよ。

No title

こもロハスさん。
GPVでは明日夕方から曇りになり何とか天気持ちそうです...コロコロ変わるので何とも言えませんが....
明日or明後日お会いできること楽しみにしています。

No title

のんたさん
了解いたしました。どうやら星空にはお目にかかれないようですので、自分も焦らずに明日(9日)の早朝に現地入りすることにしました。機材紹介のときにはお店を広げたいと思ってますので、TOA150を見かけましたらお声をお掛けください。

No title

原村のペンションから。
昼間はなんとか雨に降られず良かったのですが、20時頃再び会場へ行こうとしましたが、雨が降っています。
傘さして行くのもどうかなあ。明日にしようかな。

No title

のんたさん
天気。当初の予報よりかなり悪いほうに傾いてしまいました。明日は雨のようですので、今年は参加を見送ろうかと思います。今日は昼間は大丈夫だったんですね。今日から行ければよかったのですが、自営業なのでなかなか休みがとれず残念です。申し訳ありませんm(_ _)m

No title

了解しました。
15時頃会場を後にしました。
またの機会によろしくお願い申し上げます。

No title

のんたさん
たいへん申し訳ありませんでした。なんとか雨だけは凌げたようですが、楽しめましたでしょうか。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

こもロハス

Author:こもロハス
FC2ブログへようこそ!