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ビクセンの最近の品質管理とアフターフォローについて①

最近、このようなモノを購入してしまいました。
 

 
1985年発行の「天文ガイド」。全12冊です。

このころはハレー彗星の回帰に日本中が湧き。天体望遠鏡も飛ぶように売れました。天体望遠鏡メーカーもこれを一大チャンスととらえ開発も盛んで、各メーカーとも新機種を続々と開発。発売していました。タカハシにイプシロンやFCTシリーズ。ペンタックスのEDHFシリーズ。ビクセンのスカイセンサー。写真フィルムではサクラカラーSR1600や、フジカラーHR1600などの超高感度フィルムが登場。モノクロではコダックの水素増感テクニカルパンなどが使われ始めてます。ざっとこの12冊を見ると、この年の前半と終盤では、「読者の天体写真」のレベルが一変しています。現在は、もうフィルムで撮影される方は星景写真以外ではほぼ見当たりませんが、光学系については、この時代にほぼ現在の基礎が出来上がっていたと思います。それにしても「読者の天体写真」の投稿者が若いこと!!20代が圧倒的中心で、10代もちらほらと散見されます。自分は当時15歳。当時の自分くらいの年代の読者がガンガン挑戦していたのに、いまさらながら驚かされます。「読者サロン」や「文通コーナー」なんて、ほぼ10代で占められてます。翻って現在の天文雑誌を見てみると、当時の読者がそのまま年を取った感じです。後継者が育ってないとも言え、ちょっと責任も感じてしまいますが、こればっかりいささか仕方ないかも・・・ですね。天文が大人の趣味になったということでしょうか。

さて。そのほかに驚いたのが天体望遠鏡メーカーと販売店の多さ。旭光学(PENTAX)、日本光学(Nikon)、カートン光学、アストロ光学、五藤光学、ビクセン、ミザール、高橋製作所、日本特殊光学、アスコ、トミー、ダウエル、スリービーチ、パノップ・・・・etc。沢山のメガネ屋さんも広告を出してますし。高橋製作所のショールームなんて、日本全国にいったい何個あるんだ?って感じです。まさに「天体望遠鏡業界の黄金期」でしたね。
 
翻って現在。民生用の小型機種を出してる国産望遠鏡メーカーは、ビクセン、高橋製作所(以下、タカハシ)、トミーテックくらい。最近では初心者向けの高品質望遠鏡を、安価で出してるスコープテックさんなんかもありますが、かなり少なくなってしまいました。なかでも自分たちのような「マニア」の要望に応えられる、総合天体望遠鏡メーカーとなると、ビクセンとタカハシに絞られてしまう状況です。
 
タカハシは、皆さんもご存じのとおり。非常に高品質で高性能な製品で、日本国内のみならず、海外でもその評価を不動のものにしています。方やビクセンは。昔はマニアから「玩具メーカー」と揶揄されたものですが、前述したマイコンスカイセンサーをはじめ、「タカハシのFCシリーズより良く見える。」とひそかに評価の高いFLフローライト シリーズを出したり。ほぼ完成された小型赤道義として、多くのフォロアー(コピー機ともいう・・・)を生んだ名機。GP(グレート ポラリス)赤道義シリーズ。アルミメッキ技術の革新で、高品質な非球面鏡の量産を可能して一大ヒットとなったR200SS型ニュートン式反射望遠鏡。など、性能とコストのバランスに優れた製品を次々に投入して、ここ20年あまりで天文ファンのハートをガッチリと掴み。もはや「玩具メーカー」言われたころのイメージは完全に過去の物となりました。

自分もそのようなビクセンの野心的。かつユーザーフレンドリーな姿勢にひかれて、応援していますし、実際にビクセンの製品(AXD赤道義、SXP赤道義)を愛用もしていますが、どうやら最近のビクセンさん。
 
どうしちゃったの?
 
っていう事例が、少なからず周りから報告されているのです。この件に関しては、おりに触れて様々な場面で触れてきました。しかしながら、このブログは純粋に自身の天文活動について記しているものであり、読んでる方々も純粋に星好きの方がほとんどで、ややもすればビクセンさんの誹謗中傷にあたってしまいかねないとの判断で書いていませんでしたが、最近になって目に余るようになり、これは
 
日本の天体望遠鏡メーカーの雄
 
ビクセンの行く末が、本当に心配になってきましたので、あえてこちらでも言及しようと思った次第です。まあ、前出した1985年のころの天文ガイドなら、このような事態でメーカーを糾弾する。ユーザーサイドに立った記事が書けていたのですが、現在ではそのような力が無いようですので、ユーザーが声をあげなければいけないかなとも思いました。まあ、結局は自分の不満愚痴のようなものになってしまうかもしれませんが、内容を読んでみて、どう判断されるかは、読んだ方の自由です(つづく)。
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コメント

No title

スリービーチ(笑)に水素増感2415・・・懐かしいです。
小さな望遠鏡メーカーはバブル期に大手のメーカーに吸収されていったんですかね。
トミーも元はおもちゃメーカーでファミスコなんていう安価な望遠鏡を作ってましたが・・・。Borgで一流の望遠鏡メーカーの仲間入りをしました。
またビクセンにも高精度な望遠鏡を作れる技術が付いてきたと言う事でしょう。特にスカイセンサーの登場はビクセンを大きく変えたと言えるかもしれません。これにより追尾精度も高くなり、更にオートガイダーへとつながっていくわけですから・・・。高い技術があればいい望遠鏡を作りたくなるし価格も高くなるのでしょう。 でも一番よく売れるのは入門機なんですけどね・・。(笑)

No title

正にこの年、私は生まれました。
正直うらやましく思いますね、本当に天文が活気があった時代ですから…

サークルにほぼすべての天文ガイドがあったので、たまに見てみたのですが、若い方が多く、今でもお名前を見かける方が多くいらっしゃいます。
私もそろそろ20代ではなくなってしまうので、そろそろ若い世代に追い抜いて行ってもらいたいですね。

No title

天文学カテゴリーから来ました(^^)
天ガの投稿者の年代が若かったのは、このころまでは、機材よりも観測者の努力や工夫次第だった、ということではないでしょうか?
それが今は、高価な冷却カメラや大口径鏡筒、画像処理処理ソフトを利用しないと入選しにくくなってしまっており、若年層ではなかなか手が出せなくなっているためな気がします(ーー;)
若い方々がもっと投稿しやすい状況を、みんなで作っていく必要があるのかもしれない、と思ったのは、私だけでしょうか?(^^;;

No title

やっぱり、この頃が一番活気があったのでしょうね。
僕が天文ガイドを買い始めたのは翌年くらいからですが・・・蛍光ペンで、欲しい望遠鏡にマーカー入れていたのが懐かしいです(ちなみに、パノップFYT-200が筆頭でした 爆! 昔から大口径主義デス 次点でビクセン コメットキャッチャーR140SS 昔から怪しげ機材ダイスキです 爆!)

昔は、ホント、天文というと若者の趣味という感じでしたね。
90年台には、天ガでUnder18、SkyWatcherなどでも、若葉賞(でしたっけ?)などがあったとは思いましたが、結局はあんまり、育たなかったみたいですね・・・

ビクセンさんは、今、そんなことになってしまったのですか・・
最近は、高価格路線であまり魅力的な機材が出てないので気にしてませんでしたが・・

かつてのFLシリーズは素晴らしい性能ですね。FL80を使っていましたが、色収差の点では、後年のタカハシFS78に勝る光学性能があることを確認しています。

No title

ビクセンらしさ・・
個人的には2000年台前半まであったAD-Vixenに凝縮されていたように思います。
ホタロンPH130SSとか、15cmEDの試作タイプも販売してましたっけ。
AV102SSも面白い狙いがありましたが、高コストパフォーマンス、野心的、意欲作・・このあたりが僕のビクセンに対するキーワードかな。

No title

何とも懐かしい時代ですな・・・。確かに現在では若い方はかなり少数派ですよね。難しいことはさておいても、お金をかけないでも楽しめることを天文雑誌には色々宣伝してもらいたいものです。。
そういえば、初代のマイコンスカイセンサー、今でもどこかに死蔵しております。私など機材は高橋よりビクセンの古物の方がずっと多く、貧乏人の証となっている感があります。(^^; ビクセンには、これからも是非健全な方向性で頑張っていって欲しいものです~

No title

ari*eoj*さん

ビクセンとミザールの行く末を分けたのは、「スカイセンサー」が有ったか無かったか....だと言われるくらいですからね。しかしながら、この時期に、ミザールも「RV-85」という架台を出して、エンコーダーによる角距離制御という、スカイセンサーとは違うアプローチの自動導入機を出してたことが、このバックナンバーで再認識しました。なんか、エンコーダー方式だと、クランプを緩めて望遠鏡を手で動かしても大丈夫なようで....。しかし、コントローラーの価格が成否を分けたようです。

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hanaさん
こんにちは。今では、天文ガイドの写真欄の投稿者は、40~50代。つまり自分くらいからが中心になってますよね。自分たちより上の世代の方々は、関心してしまうほどバイタリティがあったと思います。自分の周りにも、けっこう猛者がいます(写真ばかりではないですが。)。hanaさんは20代のまさに「星」ですので、頑張ってください!!

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りゅうさん
コメントありがとうございます。「努力と工夫」。たしかにそのようなパワーを感じます。また機材。とくにカメラなどは今とは正反対で、メカニカルシャッターが使える「安物」のほうが重宝したりしましたからね。確かにハード面で10代の方々には乗り越えられない壁が高くなった感じは否めません。

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UTOさん
パノップ(www)。しかし、当時のパノップやダウエル。スリービーチの自作部品には、すごく魅力を感じてました。85年前後を境に、ようやくハイアマチュアを満足させる市販品が出てきましたが、その前までは望遠鏡は買う物ではなく、「作る物」だったのが、このころの天文雑誌を見ると分かります。

FLの評価はすごぶるイイですね。FL102Sなんか,FCはおろかツアイスAPQ100/640よりよく見える...なんて評価を見るくらいです。

ビクセンさんには、UTOさんがおっしゃるようなことを含めていろいろと意見があるのですが、今回は品質管理とアフターフォローに絞って、実例を交えながら語ろうと思っています。

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me_*0*55さん
コメントありがとうございます。星は綺麗だし、綺麗な物を写真に撮っておきたい...というのが、どの人でも多かれ少なかれ持ってる欲求ですが、雑誌による天文趣味の啓蒙が、写真への一点集中になってる感は否めませんね。85年のころもその傾向はあるのですが、もっと様々な方向から天文を楽しめる工夫がされています。改めて読むと、新しい基礎的知識なんかも発見したりで面白いです。ビクセンさんには、超高級な製品を出す前に、やることがあるのでは...?と思います。そのへんを次回は書こうと思っています。

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