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画像処理四苦八苦③~オリオン大星雲~

洗礼を受けました。
 
初心者からベテランの天文愛好家、写真家に親しまれている 星雲の王者
 
オリオン大星雲(M42)
 
自分が初めて天体望遠鏡で直焦点で撮影した対象もこれでした。あれから20年。当時はFC76にEM10.マイナス15度の寒空の中、20分の眼視、手動ガイド修正で撮影し、きちんと写っていたのに興奮したのを思い出しました。
 
デジタルで復活してから、この対象をまともに撮影、処理したことが無かったのですが、今回、初めて挑戦してみました。
 
<共通データ>
2013年12月5日 00:11~...
タカハシ:TSA120 + TOA35 レデューサー 0.7×(f 635mm/F5.3)
キャノン:EOS60Da(ISO1600)
露出:90sec×5 + 300sec×5 + 600sec×5
ビクセン:AXD赤道義 
ガイド:タカハシ FS60CB+ワテック WAT-902H2 ULTIMATE  アドバンスユニットによるビデオ(オート)ガイド
撮影場所:長野県佐久市 春日
Photoshop CS6 にてRAW現像、レベル、トーンカーブ、色彩等調整
RAP2にてダーク減算、フラット除算
ステライメージVer 7 にてコンポジット
 
まずは昨夜の処理画像。

 
処理をしていて感じたのですが、
 
赤が少ない!!
 
そして
 
青が多い!!
 
んです。そんなはずはない!と思って赤を引っ張ってみたら、ビスタさんに「恒星まで赤いので、カラーバランスには気を付けて」と指摘されてしまいました。フィルム時代のこの星雲の写真って、中心の白と、周りの赤しかイメージが無いんですよね。ここでまずダメ出し。
 
そして奥が深い!!処理をしていくといろんな方向性が見えてきて、「自分はこの対象をどうしたいのか?」と思い始めてしまいました。極端な言い方をしますと、「どうにでもなる」んですよね。
 
しかし処理をしていて、本当に「綺麗だなあ~」って思いながら処理できる対象っていうのも、この星雲以外に今のところ見当たりません。
 
やっぱりすごいよ・・・オリオン星雲。
 
一晩たって、いろいろと考えて再処理してみました。
 

 
昨夜より中心部を潰さないように、各露光段階の画像から何回にも分けて輝度マスクをかけコントラストを上げていきました。昨夜はSIのデジタル現像をかけましたが、なんとなく画像が眠くなるので今回はかけませんでした。色は昨夜の反省から、PSのRAW現像で得られた色合いをあまりいじらないで、コントラストを上げることに務めました。
 
今の自分のレベルではほぼイメージ通りの画像になったと思うのですが、個人的には中心部をもうちょっと飽和させても良かったかも・・・と思います。というのも昨夜の画像のほうが奥行きが感じられて、立体的に見える・・・そんな印象を受けるからです。
 
処理をしていて、オリオン星雲の「色」について考えさせられました。天文ガイドの12月号の表紙。榎本司さんがビクセンVSD100の作例として掲載されていたこの星雲の画像を見て、「青白いなあ~」と違和感を感じましたが、もしかしたら、あの色合いは適性な処理だったのでは・・・なんて思いました。
 
本当に奥が深い被写体です。
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コメント

No title

基本的に素晴らしい画像です。
私が撮影したのではこんなに解像度が出ないので、ダメ出しと言っても、私の撮影レベルが低い状況です(^^);


画像のほうは赤を単純に引っ込めた状況と見受けます。
レベル調整のスライダーは真ん中もあります。これを活用できると
コントラスト調整に幅が出ます。RGB各色で組み合わせると個性が
出ますが、試行錯誤してみてください。
数値で確認しながら色を調整するといいです。

No title

大漁ですね。
どれも極端なところのない安定感のある処理で良い感じですね。
私はノリでやっちゃうので一定しなくて困ります。

M42には皆さん苦心なさってますね。私はもう長いこと撮ってません。怖くて手を出せないとも言います(笑)

No title

ビスタさん

いえいえ。多分、よい空で撮影したからだと思います。

レベル調整は、奥が深いですね。ステライメージのマニュアルでも述べられてますが、レベル調整は基本的な階調を犠牲にしないでコントラストを上げられるので、上手に活用したいです。オリオン星雲は階調の幅が広いのでいろいろ試してみたいと思います。

コメントありがとうござます。

No title

かわうさん

今月はじめは、アイソン彗星休暇を取ってたもので…。アイソンが消えてから、鬼のように遠征してました。まだ処理してない画像がありますよ;^_^A

自分も基本的にノリでやってます。バックグラウンドがニュートラルなグレーになかなか出来なくて悩んでます。

オリオン星雲が怖い…。その感覚を今回味わいました。

No title

こちらのオリオン大星雲も色彩がとても綺麗ですね。
私の好みとしては下の画像です。(特に色合い)
周辺の淡い星雲も自然に表現されてて解像度も良いですね。
この辺りは何処も淡い星雲なのでバックグラウンドもこれで良いように思います。
しかしこもロハスさんの処理技術はドンドン進化していて素晴らしいですね!

No title

RUKUさん

コメントありがとうございます。RUKUさんはじめ、ブログを通じてお知り合いになった方々のご指導のおかげです。自分は先人方が考え出した処理方法を取り入れてるだけですので、本当にありがたいし、楽しくて仕方ありません。

No title

こもロハスさんおはようございます。先日は私のブログにコメントありがとうございました。実は私は長野市出身ですので、ハンドルネームから小諸市の方かな?と思っていました。
目が痛いくらいシャープな画像ですね!正直冷却CCDなんていらないのではと思ってしまいます。色合いは下の方が自然に感じますね~。
ブログリンク+お気に入り登録させていただきます、今後ともよろしくお願いします!

No title

色については難しいですね。昔は赤いオリオン大星雲が普通でしたが•••。
デイライトタイプのフィルムは昼間の青空の青さを抑えるため赤や緑を強めにしてある可能性があります。ccdで撮影した色が本当に正しいのかも解りません。実際はほとんど明るさの無いものを相当明るくして写しているのでその時点でもう既に嘘なのかもしれませんね。

No title

hanaさん

こんにちは。長野市出身なんですね。いま北信濃は曇り空が多い時期ですが、こちらに来られたときはご一緒できればいいですね。

星像を褒められたのは嬉しいです。ちょっとピントに自信が無かったので。TSAは色収差がほとんど感じられないので、ピントの山がつかみにくいんです。

三基光学のM店長ともお話ししましたが、淡く広がりのある対象にはデジタルカメラが優れてる面もあるようです。しかし、これからの系外銀河のシーズン。冷却CCDが欲しくなりますね(汗)

No title

ari*eoj*さん

フェイスブックの「デジタル天体写真」グループでも、「色」が話題に上がりました。

ある方が「昔のフジカラーG400の発色が好き」とおっしゃっていたのを参考に、レベルを調整して「赤」く色づけし直した画像もあります。それはそれで見慣れた感じでいいなと思いました。

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